クリスマスが 今年も やってくる~

東方姫山伝所属のおやきです。主に東方Projectのイラストを描いて生きています。


いきなりですが今回は、なぜ私こと東方お絵描きオタクがいきなりコスプレを始めたのか?について、学部で齧った程度の民俗学を交えながら長々と(3000字ちょい)言い訳しつつアレコレ書こうかと思います。私がコスしている写真などは出てきません。なんの記事?

コスプレを始めたいけど踏ん切りがつかない、コスプレってやっててどうなのか知りたいみたいな人の参考には多分なりません。一体験記として。


霊夢さんコスのヒメヤ魔理沙


全然ネタ記事なので、あんまり真に受けず飛ばし飛ばしで読んでください。

自分語りになってもラストイヤーだし許してね。

コスプレ経験としては新歓→例大祭→学祭1→大学東方合宿17→学祭2→学祭3と、ちょっと手慣れてきた程度です。コスプレイヤーとして活動する予定はありません。

永い記事になりそうね。


【民俗学・文化人類学からみた「異装」】

ここ長いので飛ばして読んでかまいません。主題なのに。


さて、タイトルにも付けましたが冠婚葬祭には「異装」がつきものです。

「冠」、つまり七五三や還暦などの人生節目のお祝い事では、和装をして家族写真に残したりしますよね。成人式なんかは近しい日付に控えている方も少なくないのでは?

スーツに振袖、楽しんできてくださいね。


「婚」、結婚式には白無垢、またはウェディングドレスのイメージが強いです。同じように、参列者も同様に服装ルールが課せられています。「葬」、葬式の喪服もある程度のルール(黒いフォーマルな恰好)があり、参列者が着用する服装は、「私はこの場を尊重します」の意思表示の一つとなるわけです。


それでは、「祭」における服装はどうでしょうか。例えば夏祭りなんかは暑いので、Tシャツ短パンを正装と呼んでいいくらいです。それくらい祭りは人々にとって身近でラフなものです。

ですが現在のイメージとは裏腹に、「祭」はもともと宗教的な儀礼に由来しています。


折口信夫曰く、祭りとは神のお告げを伝える人(御言持)が神からお告げを受け取り、お告げの通りにする、というのがまつる、つまり祭事(=政)であり、本来は儀式的な機能を重視されていたそうです。今では神事は姿を変え、いまでは広く一般に開かれた催しとなりました。


柳田國男は今のお祭り状態を、祭りから分化された「祭礼」であると定義。「祭礼」には、神事を執り行う側と、新しく一般客が存在するようになりました。今でも神事を執り行う側の人間は儀式用の装束を着ています。


某神社コラボ出禁妖怪猫


祭りは神様との意思疎通だけでなく豊作祈願、収穫感謝の儀礼として、祭りは生活に根付いたものでした。そこで供えられた神酒や御食(みけ)は神事の終わりと共に人々によって飲食され、取り込まれました。もともと祭りと人々は地続きだったと言えそうです。


このような普段とは異なる儀式を経て、飲食物を楽しみ、時には舞踊や音楽といったエンタメに興じる、これが日本的なお祭りの価値観なのです。柳田はこの非日常・特別な日を「ハレ」と呼称しました。対比した日常・普段の日を「ケ」と呼び、この「ハレ」は常に「ケ」と区別されていることが示されたのです。「晴れ舞台」「晴れ姿」というのはこうした考え方から成るということですね。


長々と書きましたがつまるところ、祭りの日にコスプレをするのは異装によってハレの日とケの日を区別する働きがあり、至って自然な流れなのですね!!!!!!


詭弁です。


【コスプレを始めた理由】


私おやきが最初にコスプレに手を染めたのは新入生歓迎会です。お祭りの日というよりは、新入生に対するコミュニティ紹介の場ですので、ハレの日とはちょっとズレた場面です。主役新入生ですし。

そう、私は新入生に対して広告も兼ねつつ(ジッサイ魔理ちゃんは目立った)、大学生が自由であること、そしてオタクだとしてもそれを体現しつつ楽しんでよい場所であることを示し、希望を持って新生活を迎えてほしかったのです!!!


詭弁です。


大学東方合宿17にて、霊夢コスをしていましたおやきです。

この場は東方ファンばかりの賑やかな場ですが、まあ自分がコスプレをする必然性はなく、キャラTもってけばよかったぜくらいの空気感です。歩いていると遠巻きから「霊夢さんだ…」「霊夢さん…」とさん付けで聞こえてくるのでウケました。さんだよな。代表目当てでいらしてた方に「(コスプレするの)心臓強くないですか?」って聞かれました。もう常態化していたのでなんとも思いません[晴れて単身コスプレ異常者の完成{一人コスしてる人を貶める意図はありません(予防線)}]。繰り返しますが、オタクがオタクで居ていい場所で、オタク体現を私が示す必要はありません。


皆コスしてた(合宿)



この章の主題に立ち返ると、なぜコスプレを始めたのか、でした。


コスプレを始めたのは4年生4月の後半でしたが、就活も佳境に入るなか、たぶん行けねえ業界から一つ内定を頂いているのみで、だいぶキてました。

自己分析、自己紹介、面接、選考、苦手な言葉を並べてみました。そう、それは就活の形をしていたのです。人生経験コンプもあり、同期と比較し、卒論の影もちらつくそんななかで、「なぜ御社を志望したのですか?」「なぜこの業界を?」「なぜこの学部に?」「なぜ」…なぜコスプレを始めたのか?


やりたかったから!!やりたかったから!!!やりたーいと思ってて、やってみたらやってた~~!!!!やったやったやった!!!!なんでやりたかったか???知らない!!知らない知らな~~~い


私は来年社会に出て働いて納税の義務を果たします(就活は意外となんとかなりました)。

いわゆるキ〇ゲ解放でした。やりたかった。それだけ!!


【コスプレ以後】

こんだけ引っ張ってオチそれかい。

吹っ切れるのでその後の活動にためらいがなくなった(迷ったらやる!行く!)り、

コスきっかけで交流が増えたのでやってみてよかったなと思います。

始めるための大層な理由付けもちょっとは思ってたことですし。

活動の幅を広げたい、活動の幅が自由であることを後輩に示したい、

そう思っていたので、よかったかなって。

衣装も可愛いのでテンション上がるし。

あまり普段着れない服装が出来るので、まさしく非日常感を味わうには抜群でした。

中身は当然元のお絵描きオタクなので、置物と化してる時間が長かったのは申し訳ない。

某所の某お方みたいに元気ではなかった。

ただ普段の交流にいらん文脈乗ってノイズだった…というか、

意図しない矢印の向き方をしているな、という場面が多々あり、

もうちょっと他にやり方あったかもな。と反省しています。


【結論】

無計画で突発的に始める趣味としてはあんまおススメしません。高いし。

やるとしたら友達ととか、サークルの仲間と何人かでやるといいと思います。

ハレの日を楽しむ方法論として、コスプレは一つの提案でございました。

何かを始めるのに理由はいらないけど、大義名分があればハードルは下がるよね。

迷ったら、それっぽい大義名分を探してみてはいかがでしょうか。

本当はそんなものも必要ないけどね。

それでは、よいオタ活&サークルライフをお過ごしください~~



【参考文献】

『民俗学=暦~ハレとケ~祭り=』2008 丸山明久

https://mbforum.jp/wp-content/uploads/2017/08/e4bba5e5898d75.pdf(2025/11/17)

『折口信夫全集』3「大嘗祭の本義」1995 折口信夫 中央公論社

『柳田國男全集』第13巻「日本の祭」1998 柳田國男 筑摩書房